若杉末広亭 離れリノベーション
既存庭も含んだ一室空間とする
福井県小浜市にある老舗旅館の離れのリノベーションプロジェクト。
既存の落ち着いた庭がありながら、室内とのつながりが十分に感じられなかったことから、庭を含めて一つの空間として感じられる構成を目指した。
天井の一部を木仕上げとし、その方向性を庭へ向かって伸ばすことで、自然と視線が外へ導かれ、限られた空間でありながら広がりと落ち着きを感じられる空間を計画している。
内装は、落ち着いた素材と繊細な照明計画によって、日常の食事から会食、祝いの席まで、多様な時間を受け入れる上質な場として整えた。
さらに、床の間に見立てた展示空間を設け、季節の設えや器、旬の食材を美しく引き立てることで、四季の移ろいを感じながら食を楽しめる空間としている。
建築が食と庭、そして季節をゆるやかにつなぐことで、旅館ならではの豊かな滞在体験を生み出せるのではと考えた。



